実際に歯科衛生士として働いている方の中には「歯科衛生士にならなきゃよかった」「他の仕事を選択すべきだった」と感じている方がいるようです。特に、これから歯科衛生士を目指したいと考えている方にとっては不安に感じるポイントといえそうです。
ですが、どのような悩みがあるのか知り、対策を講じておけば後悔するのを防げるでしょう。そこで、歯科衛生士になると後悔するのではないかと不安に感じている方のため、具体的な悩みなどを紹介します。
この記事を読むことによってどのような悩みがあり、どういった形で対策をとれば良いかがわかるので、参考にしてみてください。
歯科衛生士が抱える5つの悩み
歯科衛生士が抱えやすい悩みとして、人間関係、労働条件、業務内容、職場環境、将来性といった5つの悩みが挙げられます。それぞれどのような悩みがあるのかから解説します。
①人間関係の悩み
歯科衛生士が働く職場は少人数であることが多く、人間関係も密になりやすいです。そのため、合わない人などがいると日々の業務に不満を感じてしまう方もいるでしょう。
一度人間関係が悪化してしまった場合、なかなか簡単には改善できません。特にコミュニケーションがあまり得意ではない方の場合、もともと働いている先輩たちの輪にうまく入ることができず、孤立してしまうケースもあります。
②労働条件の悩み
職場によって労働条件は異なりますが、例えば本来働きたいと考えていた時間よりも拘束時間が長くなったり、残業が多かったりする場合は悩みにつながりやすいです。
患者さんの診療が長引いた場合、勤務時間が伸びることも珍しくありません。さらに、予約よりも遅れてくるような患者さんや、飛び込みの患者さんがいれば、対応が必要です。
③業務内容の悩み
日々やりがいを持って働ける職場であれば良いのですが、やりがいが感じられず、歯科衛生士にならなきゃよかったと感じてしまうことがあります。例えば、職場の人手不足が原因で、本来であれば歯科衛生士が担当しないような業務も行わなければならないことがあります。
場合によっては歯科衛生士に認められていない処置を任せられることもあるようです。発覚した場合は責任問題もつながります。
ただ、当たり前のように行われている職場では仕事を断ったり、反発したりするのも難しいです。
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④職場環境の悩み
職場環境の問題は大きな不満やストレスにつながります。例えば、職場でのハラスメントに悩んでしまうこともあるでしょう。
さらに、ずさんな衛生管理は当然の職場に当たってしまう可能性もあります。こういった職場環境の悩みにつながる問題は、なかなか外から見てわかりません。求人などが魅力的でもいざ働いてみると職場環境の悩みが発覚することもあります。
⑤将来性についての悩み
歯科衛生士は活躍の場が多く、さらに慢性的に人数が不足していることから将来性は高いと言われています。ですが、職場によっても違いがあり「この職場で長く働いても将来性が期待できない」と感じてしまうこともあります。悩みにつながりやすいポイントです。
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歯科衛生士にならなきゃよかったと思う具体例
実際に歯科衛生士として働いている方は、どのような場面で「歯科衛生士にならなきゃよかった」と感じているのでしょうか。具体例を紹介します。
例①:学校で学んだ現場の様子とのギャップ
学校で学んだことと実際の現場ではギャップがあり、驚きや不満を感じる方もいます。歯科衛生士になるには3年から4年にわたって専門分野に関するさまざまな勉強をしなければなりません。
国家資格を取得し、医療従事者としてたくさんの患者さんをサポートしたいとの意気込みで始める方がほとんどでしょう。ですが、歯科医院は非常に数が多いこともあり、新規顧客の獲得が難しい状態です。結果として経営難に陥ると、いかに良い医療を提供するかではなく、利益重視の考え方になってしまうケースも珍しくありません。
「自分がしたかったのは、このようなことではない」と不満を感じている方もいます。
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例②:女性が多い職場でのトラブル
歯科衛生士は女性の割合が多く、たくさんの女性がいる環境で働くことになります。ですが、女性はグループを作ってしまうことが多く、中には派閥争いで悩んでいる方も少なくありません。
男性の院長やスタッフから評価されると、それを理由に陰口を言われてしまうこともあります。ですが、グループに入らないと仲間はずれにされてしまうこともあるため、難しい問題です。
例③:仕事内容が自分に合っていない
歯科衛生士が担当すべきではない仕事を任せられる、自分の実力に見合った仕事を振り分けてもらえないといった不満もあります。簡単過ぎる仕事を任せられていればやりがいを感じられなくなるでしょう。一方、難しい仕事ばかりを任されてしまい、うまくできないことに対するストレスを抱えてしまう方もいます。
例④:給料が仕事内容に対して低い
歯科衛生士の業務は多忙ではありますが、仕事内容に見合った給料をもらえていないケースも多いです。みなし残業代よりも明らかに長く働かなければならないような職場もあります。
働いた分だけ評価されればやりがいを感じられますが、給料面で不満を感じると「歯科衛生士にならなきゃよかった」との不満につながりやすいです。
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例⑤:他業界への転職が難しい
職場環境や給料に問題がある場合、転職するのも一つの方法です。ですが、特に他業界への転職は簡単なことではありません。専門学校で学ぶのは歯科衛生士になるための知識と技術です。
そのため、他業界への転職で必要になる一般教養やビジネスマナーが身についていない方が多いといえます。歯科衛生士以外の業界への転職については慎重に検討が必要です。
歯科衛生士への就職を後悔しないための対策
働き始めてから後悔するのを防ぐためには、事前に対策を講じておくことが重要です。就職前に以下のような対策をとりましょう。
対策①就職先の情報を集める
職場内部の情報はなかなか収集できませんが、できる限り情報収集を行いましょう。
インターネット上で口コミ評判をみるだけでも情報収集になります。例えば「受付に非常に態度の悪い人がいる」のような口コミが目立つ歯科医院あれば、要注意人物がいることが想像できるでしょう。
また、実際に自分で足を運び、見学してくるのも効果的な方法です。そこで働いているスタッフや院長の雰囲気や人柄を感じ取れます。業務内容やスタッフの人数、設備、衛生面などについても確認してきましょう。
職場に重視することとして、給与を挙げる方が多いです。職場によって給与は大きく異なります。もともとの給与設定が低い職場の場合、努力しても簡単には急激な給与アップはできません。残業の扱いなどについてもよく確認しておくことが重要です。
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対策②通いやすさを考える
勤務地が自宅から離れすぎているような場合、通勤時間が長くなり、プライベートの生活が圧迫されてしまう可能性があります。自宅からの距離や、交通手段などについては、あらかじめよく確認が必要です。
また、実際に通勤する時間帯に1度足を運んでみると、その時間に道路や公共交通機関がどの程度混み合うのかなどを判断できます。
仕事帰りに買い物などをしたいと考えているのであれば、スーパーなどの施設に寄りやすいかも確認しておきましょう。車で通いたいと考えているのであれば、スタッフ用の駐車場はあるのかなども確認しておきたいポイントです。
対策③キャリアアップに取り組む
活躍できる歯科衛生士になれるように、キャリアアップに取り組むのもおすすめの方法です。例えば、ケアマネージャーの資格などを取得するのも良いでしょう。
歯科医院にとってなくてはならない存在でいられれば、優遇してもらえるケースも多く、不満を感じにくくなることも期待できます。
歯科衛生士としてやりがいを持って働くために
「歯科衛生士にならなきゃよかった」と感じてしまう理由や、対策について紹介しました。多くの方が抱えている悩みについてご理解いただけたかと思います。就職してから問題が発覚しても簡単に転職はできないため、あらかじめ情報を収集し、やりがいを持って働けるような職場を選びましょう。
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監修者
長谷 麻央
株式会社ハーモニック キャリアアドバイザー
《略歴》
タレントマネージャーとして5年の経験を積んだ後、
看護師専門人材紹介コーディネーターとして13 年間務める。
2021年から現在にかけて、ハーモニックでキャリアアドバイザーとして多くの求職者に貢献中。