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歯科衛生士のボーナスはどう?統計データをもとに解説

2023/03/16 歯科衛生士の方向け
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「ボーナスを受け取ったけど思っていたより少ない」「一般的な歯科衛生士はどれくらいのボーナスを受け取っているの?」などと考えていませんか。年収に与える影響が大きいため、ボーナスについて理解を深めておきたい方は多いでしょう。この記事では、公的な資料をもとに歯科衛生士のボーナス支給額を解説しています。さらに、一般的な支給のタイミングや支給回数なども紹介しています。以下の記事を参考にすれば、いつ、どれくらいの金額を受け取れるかわかるはずです。次のボーナスが気になる方は、参考にしてください。

歯科衛生士の平均ボーナスはいくら?

歯科衛生士の平均ボーナスは、いくつかの公的資料をもとに把握できます。参考にする資料別に平均ボーナスを紹介します。

賃金構造基本統計調査

歯科衛生士が受け取っているボーナスを示す資料として、厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」があげられます。令和3年の資料によると、企業規模計(10人以上)における歯科衛生士の「年間賞与その他特別給与額」は523,300円です。「きまって支給する現金給与額」は月額278,600円となっているため、歯科衛生士のボーナスは月給1.9カ月分程度といえるでしょう(「年間賞与その他特別給与額」が全額ボーナスと仮定)。[1]

参考に、前年のボーナスも紹介します。令和2年の資料によると、企業規模計(10人以上)における歯科衛生士の「年間賞与その他特別給与額」は490,300円、「きまって支給する現金給与額」は月額255,900円です。「年間賞与その他特別給与額」の全額がボーナスであれば、令和2年における歯科衛生士のボーナスは月給1.9カ月分程度と考えられます。令和2年、3年のデータから、歯科衛生士のボーナスは月給1.9カ月分程度といえるでしょう。

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医療経済実態調査

切り口の異なる資料をもとに、歯科衛生士のボーナスを把握することもできます。参考にできる資料として、厚生労働省が発表している「医療経済実態調査」があげられます。第23回(令和3年実施)の結果によると、個人が開設した歯科診療所における歯科衛生士のボーナス(賞与)は295,205円、医療法人が開設した歯科診療所における歯科衛生士のボーナスは375,652円です。

個人が開設した歯科診療所の平均給料年(度)額は2,434,312円(月額202,859円)であるため歯科衛生士のボーナスは月給1.5カ月分程度、医療法人が開設した歯科診療所の平均給料年(度)額は2,938,931円(月額244,910円)であるため歯科衛生士のボーナスは月給1.5カ月分程度と考えられます。

ちなみに、一般病医院に勤務する歯科衛生士のボーナスは785,920円です(全体の平均)。平均給料年(度)額は2,968,176円(月額247,348円)であるため歯科衛生士のボーナスは月給3.2カ月分程度と考えられます。ボーナスの水準は、歯科診療所よりも高くなっています。[3]

歯科衛生士へのボーナス支給回数は何回?

歯科衛生士に対するボーナス支給回数を示す公的な資料は見つけられませんでした。ボーナスの支給回数は勤務先で異なるといえるでしょう。1回のところもあれば、2回、3回、4回のところもあります。割合は高くありませんが、ボーナスを支給していないところも存在します。一般的な支給回数は年2回です。これより少ない場合は支給回数が少ない、これより多い場合は支給回数が多いと考えてよいでしょう。

ボーナス支給回数は、年度により変動することもあります。労働協約や就業規則で定額の支給を約束していない場合、業績などをもとにボーナスの内容を決定することになるからです。したがって、業績が著しく悪いと支給回数が減ること、業績が著しく良いと支給回数が増えることも考えられます。例えば、業績を反映して追加のボーナスを支給するケースなどがあります。とはいえ、このようなケースはそれほど多くありません。基本的には、年2回の支給と考えられます。

歯科衛生士にボーナスが支給されるタイミングはいつ?

支給回数が年2回の場合、支給のタイミングは夏季と年末が基本です。具体的には、6月(夏季)と12月(年末)に支給するケースが多いでしょう。支給回数が年1回の場合、支給のタイミングは年末(12月)が基本になります。このタイミングでボーナスを支給する理由はさまざまですが、一般企業に合わせているところが多いようです。あるいは、12月決算の歯科医院などは、節税のため年末にボーナスを支給しているといわれています。

ボーナス支給がある歯科医院の割合

前述の通り、ボーナスを支給していない歯科医院も存在します。どれくらいの歯科医院がボーナスを支給しているのでしょうか。

残念ながら、正確な支給割合を示す公的な資料は見つけられませんでした。しかし、参考にできる資料がないわけではありません。厚生労働省が発表している「毎月勤労統計調査 令和4年9月分結果速報等」によると、令和3年年末賞与における医療・福祉産業の支給事業所数割合(事業所総数に対する賞与を支給した事業所数の割合)は79.4%、令和4年夏季賞与における医療・福祉産業の支給事業所数割合は69.7%です。求人サイトに掲載されている歯科医院求人の8~9割程度が「ボーナス有」といわれているため、歯科医院の7~9割がボーナスを支給していると考えておけば大きな間違いはないでしょう。

ボーナスの有無は、基本的に求人票に記載されています。ただし、一部の歯科医院は、有無について記載していません。「ある」とも「ない」ともいえないため、記載がない場合は個別の確認が必要です。

歯科衛生士はボーナスをいつからもらえる?

就職・転職する場合は、最初のボーナスを受け取れるタイミングにも注意が必要です。勤務先により受け取れるタイミングは異なります。具体的なルールはさまざまですが、一般的なボーナス受け取りの条件として査定期間に在籍していることがあげられます。査定期間は、ボーナス支給額を評価するための期間といえるでしょう。査定期間の設定も勤務先で異なりますが、夏季(6月支給)の査定期間は前年度の10月から3月、年末の査定期間は当年度の4月から9月としているところが多いようです。

したがって、4月に入社すると夏季(6月)のボーナスは受け取れません。最初にボーナスを受け取れるタイミングは12月になってしまいます(年2回支給の場合)。4月入社の歯科衛生士に夏季ボーナスを支給する歯科医院などもありますが、このような勤務先はごくわずかです。また、基本的に満額の支給は受けられません。では、1月に入社した場合はどうなるのでしょうか。この場合は、3カ月間ですが夏季ボーナスの査定期間に在籍しています。夏季ボーナスでは、3カ月分が支給されると考えられます。

転職を検討している方は、辞めるタイミングにも注意が必要です。具体的なルールは勤務先で異なりますが、ボーナス支給日に在籍していることを支給条件にしているところが一般的です。査定期間に在籍していてもボーナス支給日に在籍していないと受け取れない恐れがあります。転職先に相談して入職日を調整するなどの配慮が必要です。

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ボーナスにこだわりたい歯科衛生士は転職を検討

歯科衛生士のボーナスについて解説しました。令和3年賃金構造統計調査によるとボーナスの平均額は523,300円です。一般的な支給回数は、6月と12月の年2回が基本といえます。ただし、具体的な支給額や支給のタイミング、支給回数は勤務先で異なります。現在のボーナスに不満を感じている方は、歯科業界専門の転職サービスで転職先を探すとよいでしょう。ただし、転職のタイミングには注意が必要です。査定期間に在籍していないと、初回のボーナスを受け取れない恐れがあります。心配な方は、転職サービスのエージェントと相談しつつ転職活動を進めてみてはいかがでしょうか。

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[1]出典:e-stat政府統計の総合窓口「令和3年賃金構造基本統計調査」

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001164106&tclass2=000001164107&tclass3=000001164111&tclass4val=0

[2] 出典:e-stat政府統計の総合窓口「令和3年賃金構造基本統計調査」

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001152186&tclass2=000001152187&tclass3=000001152190&layout=datalist&tclass4val=0

[3] 中央社会保険医療協議会「第23回医療経済実態調査 (医療機関等調査)報告」

-令和3年-」

https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/database/zenpan/jittaityousa/dl/23_houkoku_iryoukikan.pdf

[4]出典:厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和4年2月分結果速報等」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r04/2202p/dl/pdf2202p.pdf

[5]出典:厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和4年9月分結果速報等」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r04/2209p/dl/pdf2209p.pdf

監修者

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長谷 麻央

株式会社ハーモニック キャリアアドバイザー

《略歴》

タレントマネージャーとして5年の経験を積んだ後、
看護師専門人材紹介コーディネーターとして13 年間務める。

2021年から現在にかけて、ハーモニックでキャリアアドバイザーとして多くの求職者に貢献中。