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なぜ男性の歯科衛生士は少ない?職に就く利点・欠点を解説

2023/10/30 歯科衛生士の方向け
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歯科衛生士は、女性の職業という印象をもたれることが多くあります。
実際には、徐々に男性の歯科衛生士も増えつつありますが、男性の歯科衛生士はなぜ依然として少ないのでしょうか。

そこでこの記事では、男性の歯科衛生士が少ない理由を、働くメリットとデメリットとともに解説します。
男性も輝ける歯科衛生士という職業に転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

歯科衛生士には男性もなれる

歯科医院を訪れたとき、男性の歯科衛生士に会ったことはありますか?

女性が活躍しているイメージが強い歯科衛生士ですが、男性も活躍できる職業だと言えるのです。
なぜなら、歯科衛生士の国家資格を取得していることで仕事の幅が広がるからです。
歯科衛生士の国家資格は、医療事務や医療系のホームページを作るWEBデザイナーなど、歯科衛生士以外のあらゆる分野でも役立ちます。

多方面で活躍できる歯科衛生士という職業は、性別にかかわらず就くことができる素敵な仕事です。

関連記事「歯科衛生士の国家資格はどのように取る?試験の難易度や対策方法を解説

歯科衛生士の男女比率

現在の歯科衛生士のうち、99%が女性であり、男性はまだまだ多くありません。
歯科衛生士の勤務実態調査によると、令和4年の時点で、全国の歯科衛生士の養成学校に通う男子学生は95名でした。
平成24年の時点では、21名の男子学生が養成学校に通っていたため、年々、男子学生が増えていることがわかります。

このことから今後、男性の歯科衛生士が増え、男性が働いていることも一般的になると予測されます。

参照元:日本歯科衛生士会「歯科衛生士の勤務実態調査報告書」

男性の歯科衛生士が少ないのはなぜ?

若い男性を中心に、歯科衛生士という職業が注目される機会も増えてきましたが、なぜ男性の歯科衛生士は少ないのでしょうか。
それは、歯科衛生士の法律である「歯科衛生士法」で定められた定義が関係していると考えられます。

この法律が定めた定義のなかには、歯科衛生士は女性が行うものだと捉えられるような表記がされていました。
決して男性が歯科衛生士になることが不可能だったわけではありませんが、この表記によって、歯科衛生士は女性の職業だというイメージをもたれるようになったのです。

2014年に法律が改訂され、歯科衛生士を職業とするすべての人に向けた表記に変わったことが、男性の歯科衛生士も活躍できる第一歩になりました。

男性が歯科衛生士として働くメリット

女性が多い歯科衛生士ですが、男性が歯科衛生士として働くメリットは、どのような点にあるのでしょうか。
ここでは、3つのメリットを解説していきます。

メリット①歯科医院は男手不足になっている

歯科医院では薬品や重たい機械などを運ぶことが多く、こうした力仕事の場面で重宝されることは、男性が歯科衛生士として働くメリットの1つです。

また、訪問歯科では身体が不自由な患者様や、高齢の患者様の対応で男性の体力や筋力が必要な場面も少なくありません。
男性が少ない歯科医院において、男性の歯科衛生士は、女性スタッフや患者様からも頼りにされること間違いなしです。

メリット②男性の歯科衛生士に担当してもらいたい患者様もいる

男性の歯科衛生士に担当してもらいたいという患者様の希望に添えることも、メリットとして挙げられます。

患者様のなかには、女性に口内を見られることに抵抗があったり、女性とコミュニケーションをとることが苦手だと感じたりする方もいます。
そのような患者様にとって、男性の歯科衛生士がいる歯科医院は、安心して通える病院となるはずです。

男性の歯科衛生士がいることで、より患者様一人ひとりに合う治療を行うことができるため、患者様と歯科医院の双方から必要とされます。

メリット③結婚・出産による退職が少ない

女性の歯科衛生士と比べると、男性の歯科衛生士はライフスタイルの変化で離職する可能性が低くなります。

一般的に女性は結婚や出産など、ライフスタイルの変化によって離職してしまうケースがあります。
もちろん男性にも考えられることですが、女性のほうが多く起こりうるのではないでしょうか。

女性のみの歯科医院では、離職や休職の時期が重なったり、子育てで勤務時間の変更があったりした場合、人手が不足するかもしれません。
そのようなとき、男性の歯科衛生士が歯科医院に所属していることで人手不足で悩まず、歯科医院にとってありがたい存在になると言えるのです。

男性が歯科衛生士として働くデメリット

男性が歯科衛生士として働くデメリットは、どのような点で感じるのでしょうか。
ここでは、2つのデメリットを解説していきます。

デメリット①男性の歯科衛生士に抵抗のある患者様もいる

1つめのデメリットとして、歯科衛生士は女性のイメージが強いことから、男性の歯科衛生士に抵抗のある患者様もいるということが挙げられます。

歯科医院で、男性の歯科衛生士に担当してもらう機会は、患者様にとってあまり経験のないことだと言えます。
そのため、男性に口内を見られることに抵抗があったり、男性とコミュニケーションをとることが苦手だと感じたりする患者様がいることも、意識しておくことが必要です。

また、患者様によっては、男性が歯科衛生士として働いていることに驚く方もいるかもしれません。

デメリット②給与面の不安で転職の可能性がある

男性の歯科衛生士の給与は、一般的な男性の平均給与よりも下回る可能性があります。

歯科衛生士は給料の高い職業とは言い難く、初任給の相場は約25万円とされています。
家庭をもつ男性の歯科衛生士であれば、男性1人の稼ぎでは家族を支えることが難しいと感じることもあるかもしれません。

給与面に不安を感じて転職を考える可能性があるため、歯科衛生士として生計を立てるうえで、高い収入を得たい男性にとってはデメリットだと言えます。

男性の歯科衛生士の求人はどのくらいある?

歯科衛生士の求人には、男性の歯科衛生士の募集を禁止している求人はほとんどありません。
そもそも、男性の歯科衛生士が少ないため、求人を出す歯科医院側も男性が応募してくることを想定しておらず、男性NGといった記載がないのです。

そのため、男性の歯科衛生士を受け入れてくれる歯科医院がどのくらいあるのかは、明確ではありません。

しかし、幅広い年代で口腔ケアへの関心が高まっていることから、将来性のある職業だと考えられます。
男性だから歯科衛生士になることが難しいということは、ないと言えるのではないでしょうか。

米国では男性の歯科衛生士は日本より多い

日本では、男性の歯科衛生士は少ない一方で、米国では男性の歯科衛生士は、女性の歯科衛生士と同じくらい一般的な存在です。
米国において、歯科衛生士は社会的地位や収入などが高く、独立し、開業することもできる職業だとされています。

また、米国の歯科衛生士は、歯科医師の指示がなくても、局所麻酔や歯周病の診断などを行うことができ、治療範囲が日本より広いことが特徴です。
米国では、キャリアを積み、より多く働いて高い収入を得ることができる歯科衛生士は、男性にとって魅力的な職業だと考えられます。

「歯科衛生士は女性」の固定概念が男性の歯科衛生士が少ない理由

いかがでしたでしょうか。

男性の歯科衛生士が少ない理由は、歯科衛生士法で定められた定義から、歯科衛生士は女性というイメージが強くなったことが挙げられます。

男性の歯科衛生士は、女性の歯科衛生士や患者様にとって頼りになり、活躍できる場面が多い職業です。
しかし、給与面をはじめ男性が不安に感じる要素もあるため、歯科衛生士としての働き方を考えることが大切だと言えます。

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監修者

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長谷麻央

株式会社ハーモニック キャリアアドバイザー

《略歴》

タレントマネージャーとして5年の経験を積んだ後、
看護師専門人材紹介コーディネーターとして13 年間務める。

2021年から現在にかけて、ハーモニックでキャリアアドバイザーとして多くの求職者に貢献中