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歯科衛生士の勤務時間と一日の流れを紹介

2024/12/05 歯科衛生士の方向け
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歯科衛生士の勤務時間や一日の流れは、法定労働時間や所定労働時間に沿って決まっています。さらに、働き方改革の影響で勤務時間の調整や土日祝日の休みが増え、フリーランスとしての働き方も広がっています。

そこで本記事では、歯科衛生士の具体的な勤務時間や一日の流れ、働き方の選択肢について詳しく解説します。転職を検討する際の参考にしていただければ幸いです。

歯科衛生士の勤務時間

歯科衛生士の勤務時間は、労働基準法に定められた「法定労働時間」と、各歯科医院が定める「所定労働時間」に分かれています。

それぞれの違いや適用条件を理解しておくことが大切です。転職先での勤務条件を正確に把握し、自分に合った働き方を見つける参考になるはずです。

法定労働時間

法定労働時間とは、労働基準法によって定められた労働時間の上限で、週40時間または1日8時間を超えて働くことはできません。この基準を超える場合は「36協定」と呼ばれる時間外労働協定を結ぶ必要があります。

しかし、歯科医院は保健衛生業に該当するため、医院の規模や就業規則によってはこの限度時間が適用されない場合もあります。転職の際は、法定労働時間の適用がどうなっているかを確認し、働く環境が自身にとって無理のないものかを見極めることが大切です。

 

所定労働時間

所定労働時間は、各歯科医院が就業規則や雇用契約で定める始業から終業までの勤務時間のうち、休憩時間を除いた実労働時間のことです。たとえば、午前9時から午後6時までで昼休憩1時間の場合、所定労働時間は8時間となります。

この所定労働時間が法定労働時間内であれば問題ありませんが、超える場合は時間外労働(残業)として割増賃金が発生します。医院ごとに異なる所定労働時間を設定しているので、無理なく働けるかどうか確認することが重要です。

歯科衛生士の一日の流れ

歯科衛生士の一日は、開院前の準備から診療補助、清掃や片付けまで幅広い業務で構成されています。歯科医院によって異なる場合もありますが、ここでは一般的な一日のスケジュールを参考に、どのような業務が含まれるか具体的に見ていきます。

①開院前の仕事

開院前の準備として、歯科衛生士は出勤後すぐに着替えや院内の清掃、診療に必要な器具や薬品の補充を行います。ユニットのチェックや滅菌作業も、重要な準備の一環です。

また、朝のミーティングでは、歯科医師や他のスタッフと一日の予約状況や患者情報を共有し、診療の流れを確認します。清掃や準備を通じて院内を整えておくことで、スムーズな診療を行うための基盤が整います。

②午前の仕事

午前の診療が始まると、歯科衛生士は診療補助やスケーリング、患者さんへの口腔ケア指導を行います。特に午前はお年寄りや親子連れの患者さんが多いため、丁寧な対応が求められます。

患者さんの症状に合わせて歯のクリーニングや歯周病治療のサポートを行い、合間には使用済み器具の滅菌も実施。午前中の診療が終わったら、次の患者さんの準備を整え、院内の清掃や片付けも済ませます。

 

③午後の仕事

午後の診療は、学校や仕事が終わった後に訪れる子どもや会社員の患者さんが多く、診療が忙しくなりがち。午前と同様に診療補助やクリーニング業務を行い、場合によっては往診のサポートをするケースもあります。

診療が終わり次第、ユニットの清掃や器具の洗浄・滅菌を行い、次の日の準備を開始。歯科医院によっては、業務終了後に勉強会やスタッフミーティングを実施し、知識の共有や技術の向上を図っています。

働き方改革による歯科衛生士の働き方

近年、働き方改革が歯科医院にも広がり、歯科衛生士の勤務時間や休日の取り方、さらに雇用形態にまでさまざまな変化が現れています。歯科衛生士にとってより働きやすい環境が整いつつあり、特にライフワークバランスを重視する人にとっては魅力的な選択肢が増えています。

ここでは、歯科衛生士の働き方における具体的な変化について詳しく見ていきます。

開始と終了が早い勤務時間

働き方改革により、早朝から診療を開始し、夕方には診療を終える歯科医院が増えてきました。以前は夜遅くまで運営している医院も多く、22時まで開院している医院も珍しくありませんでしたが、近年では帰宅時間が早まる傾向にあります。

特に子育て世代やプライベートを大切にしたい歯科衛生士にとってメリットが大きく、早い時間に業務が終わることで家族との時間が増えるため、家庭と仕事の両立がしやすくなっています。

例えば、朝8時に診療を始めて17時に終了する歯科医院では、スタッフも18時ごろには退勤できます。このように、早朝スタートの診療体制は健康にも良く、早寝早起きの生活リズムを身につけやすいため、歯科衛生士の健康面も改善されやすくなるでしょう。

 

土日祝日が休み

これまでの歯科医院は、平日に加えて土日も診療を行い、休日が限られている職場が多い傾向にありました。しかし、働き方改革の影響で、土日祝日に休みを設ける歯科医院も増えています。

特にオフィス街の歯科医院では、土日祝日休みの設定が進んでおり、週末に仕事を休んで家族や友人と過ごす時間を持ちやすくなります。

とはいえ、すべての歯科医院で土日祝日が休みというわけではなく、平日と木曜日を休診日に設定している医院も多くあります。平日休みは、混雑を避けて平日に用事を済ませられるメリットもあるため、ライフスタイルに応じて選択肢を考えると良いでしょう。

また、土日祝日の休みがある医院では、急な患者対応が少なく、落ち着いて仕事ができるというメリットもあります。

 

短い昼休憩

働き方改革の一環として、昼休憩時間が短縮されるケースも増えています。従来は昼休憩が2時間程度の昼休憩を設けている歯科医院もありましたが、最近では1時間程度の昼休憩で効率的に業務を行う医院も増加傾向にあります。

昼休憩が短くなることで、総拘束時間が減り、早く帰宅できるようになるため、プライベートの時間を増やしやすくなるメリットがあります。

昼食を取るだけなら1時間で十分というスタッフも多く、長時間の休憩でかえって仕事の集中力が切れるのを避けたいと感じる人にとっては、昼休憩短縮はメリットと言えるでしょう。また、長時間の休憩をとらないことで診療効率が向上し、午後の診療をスムーズに進めやすくなります。

フリーランスでの勤務

フリーランスとして働く歯科衛生士も増えています。フリーランスの歯科衛生士は、歯科医院と業務委託契約を結び、診療日や勤務地を柔軟に選べる点が特徴です。

この働き方は、特に専門的なスキルを磨きたい人や、異なる環境で幅広い経験を積みたい人に適しています。小児歯科や矯正歯科など、専門分野に特化したスキルを身につけたい歯科衛生士は、さまざまな医院と契約して働くことで、自分の強みを生かしつつ知識や技術を深めることができるでしょう。

しかし、フリーランスは安定した収入を確保するための工夫が必要であり、契約内容や業務範囲を十分に確認したうえで働くことが大切です。

勤務時間や働き方を理解して転職活動を

いかがでしたでしょうか?歯科衛生士の勤務時間や一日の流れ、働き方改革による多様な選択肢についてご理解いただけたかと思います。

働きやすい環境が整い、勤務時間や休日の柔軟性、フリーランスの道も選べるようになってきた今、自分に合った働き方を探してみるのも良いでしょう。転職を検討している方は、自身のライフスタイルやキャリアプランに合った条件を明確にし、優先順位をつけることで理想の職場を見つけやすくなります。

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監修者

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長谷 麻央

株式会社ハーモニック キャリアアドバイザー

《略歴》

タレントマネージャーとして5年の経験を積んだ後、
看護師専門人材紹介コーディネーターとして13 年間務める。

2021年から現在にかけて、ハーモニックでキャリアアドバイザーとして多くの求職者に貢献中。