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歯科衛生士になる長所・短所を徹底解説

2024/04/22 歯科衛生士の方向け
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歯科衛生士になることを検討しているみなさん、歯科衛生士としてのキャリアパスについて、どのように考えていますか?
この記事では、歯科衛生士になることの長所と短所を徹底解説します。歯科衛生士の仕事内容、歯科衛生士になるための流れについても詳しく解説していきます。長所を最大限に活かし、短所を上手に乗り越えることで、充実した歯科衛生士としての道を歩めるでしょう。

歯科衛生士になるメリット

歯科衛生士としてのキャリアパスを検討している方にとって、歯科衛生士になるうえでのメリットが気になるところでしょう。ここでは、以下の6つのメリットを詳しくご紹介していきます。

  • 収入が安定している
  • 全国どこでも働ける
  • 求人数が豊富にある
  • やりがいがある
  • プライベートも充実できる
  • 復職できる

メリット①収入が安定している

歯科衛生士は比較的高い初任給を得られることが多く、「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、新卒の歯科衛生士の初任給は平均237,000円です。これは一般の大卒社会人の初任給平均額228,500円を上回ります。さらに、歯科業界は不況の影響を受けにくいため、安定した収入源として魅力的です。このことから、経済的に安心して長く働くことが可能な職業といえるでしょう。

関連記事「歯科衛生士の手取りはいくら?給与明細の内訳と収入アップの方法を解説

メリット②全国どこでも働ける

歯科衛生士の資格は全国どこでもその価値を発揮します。2023年現在、日本国内には67,614もの歯科診療所が存在し、これはコンビニエンスストアの店舗数よりも多いとされています。そのため、結婚や家族の転勤などで生活の拠点が変わったとしても、新たな勤務地を見つけやすいです。地方でも都市部でも、歯科衛生士の需要は高く、職場を選ぶ自由度が高いことは大きなメリットと言えます。

メリット③求人数が豊富にある

歯科衛生士の求人数の多さは、この職業の大きな魅力の1つです。2021年度の歯科衛生士の求人倍率は22.6倍と、他の多くの職業に比べて非常に高い水準にあります。これは、歯科衛生士が国家資格であり、専門性の高い仕事であるため、常に高い需要があることを示しています。求人の豊富さは、自分に合った職場選びの自由度を大きく広げるため、転職を考えている歯科衛生士にとって、心強いメリットです。求人の多さは、キャリアの選択肢を広げ、働く場所や条件を自分の希望に合わせやすくすることを可能にします。

関連記事「歯科衛生士の就職先は?勤務地ごとのメリット・デメリットを解説

メリット④やりがいがある

歯科衛生士の仕事は、その専門性と社会貢献度の高さから、大きなやりがいを感じることができる職業です。約8割の歯科衛生士が「現在の仕事にやりがいを感じている」という統計は、この職業が提供する満足感の高さを物語っています。歯科衛生士は、患者さんの口腔健康を守り、その結果として全体的な健康維持に貢献できます。国家資格を持ち、一生涯続けられるこの仕事は、人の命や健康を守る貴重な役割を担っており、それが大きな誇りです。
また、患者さんと直接関わり、健康や生活の質の向上に貢献できる点も、この仕事のやりがいの1つです。専門性の高さと人との深い関わりを通じて、社会に貢献できることは、多くの歯科衛生士にとって大きな魅力となっています。

メリット⑤プライベートも充実できる

歯科衛生士としての働き方は、多くの場合、プライベートの時間を大切にできる構造になっています。予約制を採用している歯科医院が多く、診療時間が19時頃に終わることが一般的です。そのため、夜遅くまでの残業が少なく、仕事後の時間を自分のために使うことができます。また、日曜日と祝日に休診とする医院が多いため、週末を利用した旅行や趣味の時間も充実させやすいです。急患による突発的な残業が発生することもありますが、全体として見ると、歯科衛生士はワークライフバランスを保ちやすい職業であると言えるでしょう。

メリット⑥復職できる

歯科衛生士は、国家資格を持つ専門職です。そのため、一度資格を取得すれば、ブランクがあっても復職しやすいというメリットがあります。結婚や出産などで一時的に職場を離れたとしても、その資格があれば再び職場に復帰しやすいです。実際、育児や介護といったライフステージの変化に合わせて、パートタイムで復職する方や、完全にキャリアを再開する方も少なくありません。このように、歯科衛生士はライフイベントに柔軟に対応できる職業であり、長期的なキャリア形成においても安心して取り組むことができるでしょう。

歯科衛生士になるデメリット

歯科衛生士には多くのメリットがありますが、その一方でデメリットも存在します。ここでは、歯科衛生士になるデメリットを詳しく見ていきましょう。

デメリット①人間関係にストレスを抱える可能性がある

歯科衛生士として活動する上で、緊密なチームワークが非常に重要です。これが、複雑な人間関係を生み出してしまう原因となる可能性があります。歯科医院ではスタッフ数が限られているため、個々の関係性が業務に直接影響を及ぼすことが多いです。このような環境では、小さな誤解やコミュニケーションの不足が大きなトラブルに発展する可能性が高くなります。
さらに、患者さんへの対応や院内での人間関係の管理により、日々の業務が精神的な負担となり得ます。良好な職場環境を維持するためには、定期的なコミュニケーションと互いへの理解が必要ですが、これらを実現することは簡単なことではありません。

デメリット②感染症のリスクがある

歯科衛生士は、日々多くの患者さんの口腔内に触れ、治療を行います。これにより、感染症のリスクが常に付きまといます。歯科医院ではスタッフと患者さん双方の健康を守るために厳しい感染予防対策を施していますが、完全なリスク回避は不可能です。
たとえば、エアロゾルを介した感染や、器具の不適切な処理による交差感染など、さまざまな感染経路が考えられます。歯科衛生士は、手洗いや手袋の適切な使用、器具の適切な消毒・滅菌など、厳格な感染予防措置を日常的に徹底する必要があります。

デメリット③資格取得までに費用がかかる

歯科衛生士としてのキャリアをスタートさせるためには、専門的な教育と国家試験の合格が必要です。この過程で、専門学校や大学の学費として相当額の費用が発生します。指定された教育機関での3年以上の学習期間中は、授業料のほか、教材費や実習に必要な器具の購入費用など、予想外の出費が重なることもあります。
また、学習期間中はフルタイムでの勤務が難しく、経済的な負担が増大することも少なくありません。さらに、国家試験の受験費用も合わせて計算すると、資格取得のための総費用は、多くの場合、数百万円に上ります。

デメリット④福利厚生にばらつきがある

歯科衛生士として勤務可能な歯科医院は多岐にわたりますが、それぞれの医院で提供される福利厚生の内容には大きな差があります。たとえば、大手の医療機関や歯科医院では、比較的充実した福利厚生制度を提供している場所もありますが、小規模な歯科医院などでは、福利厚生が十分に整っていないことも珍しくありません。具体的には、住宅手当や育児支援、教育支援制度の有無などが挙げられます。
このため、転職や就職を考える際には、待遇面だけでなく、福利厚生の内容を詳しく調査し、自身のライフスタイルや将来計画に合った歯科医院選びが必要です。

歯科衛生士の仕事内容

歯科衛生士の仕事は、大きく分けて歯科予防処置、歯科保健指導、歯科診療補助の3つのカテゴリーに分類されます。それぞれの仕事内容を詳しく見ていきましょう。

歯科予防処置

歯科衛生士が行う予防処置は、虫歯や歯周病といった口腔内疾患の発生を未然に防ぐことに大きな焦点を置いている処置です。フッ素の塗布は、歯質を強化し、虫歯のリスクを減少させる一方で、歯垢・歯石の除去は、歯周病の主な原因であるプラークの蓄積を防ぎます。これらの処置によって、患者の口腔内は健康な状態を維持し、それが全身の健康へと良い影響を与えることに繋がります。不適切な口腔ケアから起こる虫歯や歯周病は、全身疾患のリスクを高めます。これらを予防することは、結果的に患者の生活の質を大きく向上させることが可能です。

歯科保健指導

歯科衛生士による保健指導は、患者さん一人ひとりの生活習慣や口腔ケアの方法に焦点を当て、個別化されたアドバイスを提供します。正しい歯磨きの技術を教えることで、患者は自らの口腔健康を維持する能力を高めることが可能です。
また、バランスの取れた食生活に関する指導を通じて、虫歯や歯周病のリスクを減らすための知識も提供します。歯科衛生士が学校や地域社会に出向いて行う講演やワークショップは、広範囲にわたる影響を及ぼし、口腔衛生の重要性についての意識を高めることに貢献します。
これらの取り組みにより、歯科衛生士は患者個人だけでなく、社会全体の口腔健康の向上に貢献することが可能です。

歯科診療補助

歯科衛生士による診療補助業務は、歯科医師の治療を効率化し、患者へのサービスの質を高める上で不可欠です。器具の準備や消毒、患者の口腔内の清掃といった基本的な作業から、歯科医師の指示のもとに行われる治療補助まで、これら一連の業務は診療室の運営をスムーズにし、患者が快適に治療を受けられる環境を提供します。
また、歯科衛生士は患者とのコミュニケーションを取ることで、不安を和らげる役割も担っている重要な存在です。治療の説明やアフターケアに関する指導を通じて、患者が治療後も健康な口腔状態を維持できるようサポートします。

歯科衛生士になるためには?

歯科衛生士になるためには、明確な手順が定められています。それは、国家資格である歯科衛生士の資格を取得することです。高等学校卒業後、歯科衛生士を養成する専門学校や大学に進学することが一般的な道のりです。文部科学省や都道府県知事から指定されたこれらの教育機関では、必要な専門知識や技術を学べます。教育機関での修業年数は3年以上の期間が求められ、その期間は学びに対する深い理解と実技の習得に充てられます。
この教育プロセスを経て、歯科衛生士の国家試験を受験する資格を得ることが可能です。国家試験は毎年3月初旬に実施され、これに合格することができれば、無事に歯科衛生士としての資格が与えられます。

しかし、資格取得の道のりは単なる勉強でしかありません。実際の臨床現場で求められるスキルや知識を身につけるためには、実習やインターンシップを通じての経験が不可欠です。学んだ内容を実践に活かし、患者さん1人ひとりに適したケアを提供できるようになるためには、実践経験が必要です。最終的に、歯科衛生士としてのキャリアをスタートさせるにあたり、資格取得は大きな第一歩ですが、その後の継続的な学習と技術の向上が、より充実した歯科衛生士としての生活を送るための秘訣となるでしょう。

歯科衛生士は充実感と社会貢献度の高い職業

歯科衛生士になる道は、多くのメリットを持ち合わせています。安定した収入、全国どこでも働ける柔軟性、豊富な求人数、高いやりがい、プライベートの充実、そして復職のしやすさが特徴です。しかし、人間関係のストレス、感染症リスク、資格取得のための高額な費用、福利厚生のばらつきといったデメリットも存在します。これらの情報を踏まえ、自身のキャリアパスを慎重に考え、歯科衛生士としての道を選択することが重要です。資格取得後も、継続的な学習とスキルアップが求められますが、この職業がもたらす充実感と社会貢献度の高さは、多くの人にとって魅力的な選択肢となるでしょう。

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監修者

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長谷麻央

株式会社ハーモニック キャリアアドバイザー

《略歴》

タレントマネージャーとして5年の経験を積んだ後、
看護師専門人材紹介コーディネーターとして13 年間務める。

2021年から現在にかけて、ハーモニックでキャリアアドバイザーとして多くの求職者に貢献中